


深井さま
これまでのことを少し振り返ってみました。 長文になりますがご容赦ください。
また、再現図を添付しました。本試験のものはもっとフリーハンドが多く文字がミミズです。
建築士の資格を取ろうと思った理由は何か。一言では言い切れません。現在私は**で**の*****をしています。また、**で建築業とは全く関係ない家業の仕事をし(家族が欠員し急遽手伝っているような状況です)**と**を往復する毎日です。そんな折、受験資格がせっかくあるので受けてみたら?という知人の何気ない一言がきっかけで、また、受験生の気持ちを身を持って生徒に示すということからも、2014年度の建築士試験を受けてみようと思い立ちました。自分の中で将来「建築」に携わる仕事をしたい、という気持ちがあったことが第一の理由だったかもしれません。
2014年は、独学で挑みました。しかし、3か月もせず試験を受けることもなく挫折しました。既に有資格者の大学時代の友人からは、学校に行かなければ厳しいということは聞いていました。けれども、大金をかけてまで受験しようとは思いませんでした。ただ、来年も再来年も受験できる時間が確保できる限り受け続けようとは思っていました。そして、大手資格学校の無料の教材等を集めていたところ、とある営業の方と出会いました。翌年、毎週水曜日には総合の教室にいました。
2015年、学科に合格しました。資格学校から提供されるものを言われるがままこなしていっただけでした。基礎から体系的に学べ、かつモチベーションを維持しやすいという意味で、学科に限っては資格学校は非常に有益でした。一方製図は不合格です。敗因は、単に経験も知識も足りなかった、それだけです。大量の課題をこなし続けるモチベーションを保つことができなかったとういうこともありますが、これは言い訳です。結果はランクⅢでした。
2年目の2016年は、身辺のあわただしさにより受験を断念しました。そして2017年、6月後半より受験勉強を再開しました。大金はかけられないという理由から、総合に通う選択肢は1年目が終わった時点でありませんでした。1年目の製図を受け持っていただいた講師の方には不満はなく(むしろ指導が上手い方でした)、それよりも営業のやり方や後からお金を取るやり方に納得できなかったです。ただ、練習課題と他者の視点を手に入れることは必須と思っていましたので、同じ問題を角度を変え何度も解く方針のTACの通信を受講することにしました。また、複数の人の添削を受けることが有効と思いましたので、ネットで添削付きの課題を探していました。オークションに出品されている深井さんの添削指導を偶然見つけることができたのは幸いでした。費用が大変良心的ということもあり、飛びつきました。今では、深井さんの添削を受け本当によかったと思っています。1年目の総合や、今回のTACの添削も役立ちましたが、原理原則を説きつつ、何が足りないのかを客観的にシンプルな言葉で添削してくださった深井さんの言葉が一番私には深く突き刺ささりました。1回目の添削を受けた頃、ブログを拝読させていただきました。資格学校の提示する解答が全てではない、抑えるべきところは抑え、こだわりを捨て臨機応変に対応できるようにしよう。課題を解く姿勢といういうか、方針が固まったのは深井さんのブログの影響が大きいです。それからはTACの課題を繰り返しつつ、深井さんの添削を受け、過去の標準解答例も参照するという内容で学習を進めていきました。また、1年目ではできなかった実例の見学も行いました。他、総合や日建等のいくつかの課題も手元にありましたが、3か月の間でこなせた(2~3回解いた)課題はTACの7課題と日建の1課題でした。
再現図を見ていただくとお分かりだと思いますが、私の図面は少数派の南東西へ眺望を向けた客室階分けタイプです。試験当日の夜、再現図を描き上げた直後、自分が少数派だということに気づきました。
避難階に配慮していない、車いす客室を1階にできるのに配慮がない、要求室面積不足、要求室名不整合及び記入漏れ、設備類未記入、室形状細長、電気室1F配置、庇書き忘れや軒の出不整合…ということは建築面積計算間違い、そして作図途中で急遽スパンを削ったことによる記述との不整合・・・等々のミス。これらを再現図を描き上げながら初めて確認しました。これは、だめかもしれない、そう思いました。致命的なミスだけは避けることができたと、試験直後は思っていましたが、これほど多くのミスを目の当たりにし、気持ちは沈むばかりでした。再現図を描き上げた後、ネット情報でL型が大勢であること、8mスパンが無難であること、自分は少数派に属することを知りました。改めて敷地を確認し、落ち着いて考えてみれば全くもってその通りと合点しました。望みの糸が切れた思いがしました。悔しくて10月8日をなかなか終えることができませんでした。
ただ、翌週あたりには気持ちを切り替えました。何が不足しているのかを1年目よりも明確に把握することができ、あとは知識と経験を増やし数をこなすだけ、と思えたからかもしれません。
蓋を開けたら合格していたわけですが、今思えば、資格学校や試験元が提供する解答例のようにならなくとも、法規を満たし、採点基準となる事項に対し致命的なミスだけは犯さず、基本を押さえたうえで後は自由に発想する、そういった構えで学習および試験に挑めたのがよかったのかと思います。要求事項を漏れなく描ききるのは大前提ですが、いかんともできない状況にどう対応するか。TACのように、同じ課題の条件を少し変えて解くやり方や、TACの添削と深井さんの添削を比較し、そこで自分なりのルール(重要度の判断)を作った勉強をしていったことも正解でした。実際の建物を見ることや過去の解答例から表現の幅を知ることも、直接本試験で役に立ちました。
ちなみに、記述に関しては、とくに問題がなかったかと思います。上記に挙げたような不整合が一文ありましたが、その他は大きな減点はないだろうと思っていました(深井さんに添削していただいた記述のような量とレベルで書ききることができました)。コンセプトルームについても、学生時代の課題を解くような気分で過不足なく書いていたと思います。記述に関して自信を持てたのは、添削指導があったお陰です。
一昨日のメールでは、「合格してよいのか」、そんな言葉を発してしまいましたが、ようやく少しずつですが気持ちの整理がついています。むしろ合格に値する知識の向上をこれまでよりもいっそう高めようと思っています。支えてくれた家族や、応援してくれた人たちと合格を分かち合うこともでき、自分の中でのケジメもつき、今は安堵しております。
以上、長々となりますが振り返りになります。時間がたてば、また別の視点で振り返りができるだろうと思います。私の経験が、深井さんの今後の添削指導に少しでもお役に立てるならば幸いです。
添削のお礼と合格の報告とさせていただきます。
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H22.12.19 受講生を集客するための合格率がすべてのS学院の功罪(1)
世の中デフレで同じ品物であれば、安い価格になびいていきます。そんな世の中とは別世界の業界があります。資格商法ビジネスです。ご多分に漏れず、建設業界も景気は多少上向きとはいえ業界は一部の大企業以外は冷え切っているというのに、S学院はぼったぐりの世界がまかり通っています。とりわけ「1級建築士」を取得するまでにかかる費用は、一発合格する人で70万円、普通に学校に通えば平均150万円から200万円というところでしょう。これ、どう見てもおかしいでしょ。総合資格の講師をしていた9年間、ほとんどの受講生は苦労してその資格を取得していくのですが その姿をまじかで見ながら一緒になって一喜一憂してきました。しかし、講師といっても内情は大変で、合格率・受講者アンケートで時給が翌年評価されて、資格学校のいいようにされている現実も味わってきました。大多数の講師は、時給以上の労力をかけて指導しています。それをいいことに資格学校はその評価を利用して、時給の高いベテラン講師を首にしてきました。首を切るなんて簡単です。翌年の契約書に到底受け入れることの出来ない時給単価を送りつければ済むことです。私の場合、時給¥3500-だったものを成績実績不良ということで、時給¥2750-にされた契約書が送られてきました。それで、ここまで妥協する必要性がなく自ら辞めた経緯があります。やりがいと現実が噛み合わなかったから辞めざるを得なかったということです。この時給一般の人から見ると高い?と思われるところですが、片手間でやっている訳ではないので、プロとしての正当な報酬と考えます。しかし、講師のこのような時給単価から割り出したとしても、1年足らずの期間で週1日の講義・実習で70万円は、ぼったぐりの何ものでもありません。
H22.12.20 受講生を集客するための合格率がすべてのS学院の功罪(2)
民主党政権の頃「コンクリートから人へ」なんて掲げるから、大学への理系離れで建築技術者の存在も影が薄くなってしまいました。大学は少子化も拍車をかけて学生の確保に躍起です。その表れが学生へのサービスです。それはこの不況下でも就職に有利になるように考えてやることです。具体的にどんなサービスかというと、資格取得応援サービスです。「2級建築士」は卒業後の試験なので、その前にプレ指導的な講座を低料金で開講しています。エクステンションセンターなる名称で私立大学の建築学科は学生・卒業した社会人対象に「2級建築士講座」で受講生を募集しています。しかし、その講座は大学の教授が指導するのではなく資格業者に丸投げしている現状があります。これは、大学には資格取得に向けての指導のノウハウがないので仕方なく無理もありません。そこで、資格学校はそれをいい事に、そこで利益など度がえしして快く講座を引き受けます。それは、将来の見込み客を確保できかつ2級建築士の後の難関である「1級建築士講座」へと続き、将来200万・300万払ってくれるお得意さんとなるのですからそれでよいのです。学生は純粋ですから、よく指導してくれて判りやすかったという刷り込みがされて、卒業したら資格学校という選択へと導かれて、知らず知らずのうちS学院依存症へと底なし沼に嵌まっていくのです。
H22.12.21 受講生を集客するための合格率がすべてのS学院の功罪(3)
私が建築士講座をやっている理由の1つに、建築士を目指す真面目に取り組む建築技術者の人たちを「資格学校依存症」から開放することです。資格を取ってしまえばそれで終わりになるのですが、それまでにかかる経済的負担・費やす時間・本人ばかりでなく周りの家族に及ぼす精神的負担は察するにあまりある状況です。今回の塾生も努力はいつしか報われると簡単に言葉をかけられない生半可なものではありません。決して資格学校を否定するのではなく、1度は通った方が良いと私自身も思います。しかし、受講生の不安を煽って営業するその手法、合否のその責任をきちんと取れないマスプロ的講座のあり方、そのツケを講師の評価でする体質、このように何も言えない受講生・講師に対してその責任を取れない資格学校のあり方に疑問を呈しているのです。まず受講料をリーズナブルな受講生が納得できる価格にする。ひた向きに受講生に接している講師にも敬意を払う・・・・これが基本です。
そして、資格を取ったからそれで社会的評価を得て、報酬がアップするかと言えば、そうでない現実があります。まさに「足の裏に付いたご飯粒」・・・取らないと気持ち悪いし、とっても喰えない。でも、次なるスキルアップに利用してもらいたいと思います。
(返答)
<sub>傾斜地の断面構成を基本的には見ると思います。</sub>
<sub>南北あるいは東西の高低差が1層分の4mならどうってことないですが、2mないし6mあるとしたら</sub><sub>結構建物と地盤面の調整は難しいですよ。バリアフリーを求めているので。</sub>
<sub> </sub><sub>敷地は必要最低限の造成というのが過去の出題傾向です。切土が基本でしたが、切土・盛土で調整することなんてのもありかもしれません。</sub>
<sub>配置図には擁壁等の外構工事が入ってきて、植栽駐車スペースの表現があります。建物については勾配屋根であれば軒線・軒の出の表現もあります。</sub>
<sub>排水計画なんてのもあるかもしれません。浄化槽であればその排水先、排水先の側溝が無ければ、宅地処理浸透桝を配置しなさいというのもあるかも。</sub>
<sub> </sub><sub>いずれにせよ、実務上は配置図はこの上なく重要なんです。机上の勉強では意外に対応できません。</sub>
深井様
お疲れ様です。
ご連絡ありがとうございました。
本日はゆっくりお酒でも飲もうと思っていたのですが、明日パース屋に発注資料つくりなどがあり、徹夜で夜な夜な仕事をしています。
深井さん覚えていらっしゃいますでしょうか。
私が初めて深井さんにメールを送らせて頂いた時、私の事を「完璧主義らしからぬ癖があるようです」と指摘して下さった事。
まさにその通りで、今年度の目標はいかにエスキスを割り切り、完璧を捨て、妥協し、作図の正確さとチェックに時間を与えるかでした。
2回目のメールでは、約その半年後の課題発表後に、改めてメールを送らせて頂きました。
私は日建の前期中期課題は全くほとんどやっておらず、一カ月くらい前から過去問研究の前期分のビデオを見てエスキスしたくらい。
作図に関しては1枚も描きませんでした。
課題発表後から私は3日間で3枚問題を解き、保育施設の過去問2題、総合の早期課題1問を解きました。
あの頃はまだ、保育所のゾーニングのゾの字も知らず、4つの保育室が全て1階に収まらず、2階に4つの保育室を並べてきれいなプランを深井さんにお見せしたところ、
「これはきれいだけれど実際の保育室とは違う」と指摘されました。
何週間か経った頃、私はこの本試験の深い闇とも言える採点基準について沢山質問させて頂きました。
その時に一番救われたお答えは、
「保育所を1階に全て計画しようが、保育所を1,2階に分別して計画しようが、そこで合否は決まらないと思う。」
という意見でした。
昨年の私は、試験元の採点基準のポイントを誤って捕えていました。
昨年の私は、ゾーニング解答例はたった一つしかないと盲目に思い込んでしまっていたため、そこにエスキスの多くの時間を割いていたように思います。
確かに、総合資格では最初のゾーニングイメージを、ファーストイメージやセカンドイメージと呼び、ある一つのゾーニングパターンに結びつくための解説をとても多くしていたように思います。
その次におっしゃって下さった言葉は、
「プランニングが成立する事、すなわちそれは、その建築計画が実際に建てられるかどうかです」とおっしゃってくださいました。
この言葉はとても印象的でした。
その時に初めてこの設計製図の設計に対する自分の責任性を感じたのです。
この試験には試験用のテクニックはいっぱいある。
けれども、本試験が受験生に求めているのは、試験的解答例などではなく、あくまで求めているのは、設計者である私が、設計する建物に対して、責任を持って計画、構造、設備、全てを完全把握し設計しているかどうか。その最終的成果である設計図書に私の判子を押し、その設計図書にどれだけ責任を持って計画が行われているか、そこが本試験の最終的な判断基準だと、そう解ったのです。
その責任性を感じた時に、普段している仕事に似ていると感じたのです。
施主に対して設計図書をつくるときに、構造の事を知らなければ恥をかく。意匠設計士といえども、設備の事を知らねば施主に対して説明ができない。
保育室と遊戯室が離れて、それぞれの幼児用トイレが離れてしまった場合に、仕事上ではなら当然のごとく機転を利かせてそれぞれに近い位置に二つトイレを用意する。そういった利便性に配慮する事も設計者の責任だと思います。
でもそれが試験勉強での設計になると、受験生はそうゆう機転がとたんに出来なくなくなる。責任逃れが始まるからです。
「だって、資格学校の解答例では一つのトイレだったし、一つのトイレは20㎡で習ったもん」って。
深井さんの言葉を聞いて、私は試験元の採点基準を真に理解した時に、こう感じました。
恐らく、このような言い訳的な設計は、試験元は大嫌いだろうなと。採点に影響するかわかりませんが、おそらく採点官には印象が悪くなると思いました。
その根拠は、昨年友人の中で受かった2人は、解答は毎回特殊だけれど、自分なりの根拠があって責任のある設計、作図をしていた人間だったからです。
一方、私を含めた落ちた3人は、解答は試験的だけれど、自分なりの根拠が薄かった人たちのように思います。
一方、深井さんの添削指導の採点基準はどうでしょうか。
採点の仕方に根拠があってしています。資格学校の解答例のトイレが小さいからだとか、調理室の上下足の表現がないからだとか、そんな言い訳は一切せず、ご自身の採点方法に基準を設け根拠に基づいて行っています。
深井さんのそんな姿勢を垣間見る事で、私は本試験の性質をだんだんと理解始めていきました。
だから私は千葉に戻った後、保育園を3か所、児童館を3か所まわり、
自分の目で動線を理解し、自分の目でトイレの大きさを確認し、自分の目で調理室の上下足の区分を見る事で、保育施設を設計する上での自分なりの根拠をつくりあげる事をしました。
深井さんに新宿でお会いした時に、参考にある方の図面を見せてくれました。
その方の図面は、機能的ゾーニングよりも、軸線を意識したゾーニングで、すごく独特なプランなのに何故か納まっているように見える、学校の解答例とは趣きが全く違うものでした。
けれども、深井さんはその図面を見ながらこうおっしゃいました。
「そう、すごく独特なんだけど、なんかプランは収まってるよねー。これ、受かると思うよ」と。
私にとってはその言葉がとても意外で、その時にもう確信づくわけです。
試験元が見たいのは、資格学校が出すような解答例ではない。完全オリジナルの独特なプランでもない。
彼らがただ見たいのは、根拠をもって責任を持ち、その建物を建てられるレベルのものなのかどうか、それだけなんだと。
試験元は意地悪ですよね。
今年の試験で、これが一番顕著になった箇所は、資格学校の問題ではあれだけ何度も何度も繰り返し出る出ると言われた吹き抜けが、指定されなかったという事。
けれども試験ではパッシブデザインを求めている。
学校では、パッシブ=吹き抜けと比喩できるくらいしつこく練習させられた。
吹き抜けを描くと決めた時点でエスキスの難易度は上がる。自分で自分の首を絞める事になる。
なので、私は吹き抜けは描きませんでした。
指定にない事なので、意地でも描きませんでした。指定にないから、減点のしようがありません。
それに、パッシブは何も吹き抜けだけじゃなくても、高気密サッシを使ったり、ルーバー使ったり、いくらでも文章やちょこっとの作図で表現できるものはたくさんあります。
エスキスの難度が上がり、なおかつ時間がかかるという極めて高いリスク。
むしろ、下手な吹き抜けを描けば、資格学校の解答例写しの答案だな、と、逆に印象が悪くなると考えました。
これは試験元が受験生を揺さぶる罠ですよね。
なので、吹き抜けは捨てました。
この判断は、深井さんのご指導がなかったら、たどり着けなかった境地だと思います。
特に判断力の弱い私は、この部分は本年度の試験で一番恐れていた問題であり、試験採点の基準の判断力をどう鍛えるべきかは、深井さんに沢山質問をさせて頂きました。
深井さんが真摯に答えてくださいました。それが実りました。
驚くべき事実は、ほとんどの受験生が、無理やりプランに吹き抜けを描いています。
指定にないのに自ら高リスクを背負って吹き抜けを描いている受験生がとても多い印象を受けました。
私は昨年の作図の失敗を踏まえて、
エスキスよりも作図の正確さを重視しました。
吹き抜けをつくる事よりもまず先に図面にたどり着くまでの時間を多く取る事。それしか考えていませんでした。
またまた長くなってしまいましたが、この度は深井さんに多くの事を教わりました。
H28.11.15
通信添削生の方から本日、メールが届きした。ここにはたくさんの情報が詰まっています。原文のまま、ここに載せます。
深井様
ご無沙汰しております。
**の**です。
1級建築士本試験の添削して頂いたにも関わらず、返事しようしようと思いつつ日常の忙しさに追われてそのままお返事できず申し訳ありませんでした。
最後の添削ありがとうございました。
また、私の試験結果を送ったメールの時なぜか日本語が打てなくてわけのわからない英語交じりの文になり、大変失礼いたしました。
**さんよりラインで、深井さんから私に話があると聞きましたのでそちらのことも気になりメールさせて頂きました。
お礼が遅れて大変恐縮なのですが、
一級建築士の添削指導では深井さんにとてもお世話になりました。
有難うございました。
最後は日建の指導も入ったり、日建の課題を中心にやった後総合にうつったりでバタバタしてしまいましたが、
深井さんのご指導なしでは私はあそこまで到達できなかったと思います。
受かったわけでは無いので今はあまり到達とか、そうゆう言葉を使って表現すべきではないと思いますが。
ただ、もし深井さんのご指導を受けずに日本に戻るまで**で独学でやっていたかと思うと、ゾッとする思いです。
本試験の感想を記します。
最後の方は本試験の本質がだいぶ解ったつもりで試験に臨んだつもりですが、
やはり本試験と課題では緊張感が全く異なり、緊張の雰囲気にのまれながら雲を掴むかのように必死に問題を解いていた状況でした。
本試験では問題の簡単、難しいは、自分のつくる解答とは関係があまりありませんね。
簡単な問題でも、100%見落としをなくすための緊張感が必ず出てきますし、課題時のように慢性的に文章を読んでいた時とは全く状況が異なります。
本試験では100%の見落としをなくすために、文章はきっちり20分かける必要がありますし、名前を書いたり、エスキスから記述に移行するちょっとした時間など、課題の時とは違って時間的にも色んなロスが出て来ることで、本試験での成果品は普段自分のつくってる解答とは形がけっこう異なります。
大事なのは、その中でいかに重要なポイントを落とさず、落ち度のない図面をつくる事だけだと、そう意識して取り組みました。
私は2度目の本試験でしたが、2度目受けて確信した事は、
このテストでは一切プランを考える余裕など無いという事でした。
先ほどの緊張感という理由により、遊戯室の形状、屋外庭園の形状など考えて悩んでる暇すらありません。
エスキス時に思いついてこれでいける、と思ったものを順々に決断していき、その確信が定まらないまま決め打ちの塊を持って最終的に作図に臨む形になります。
迷った瞬間に終わる、パニックになった瞬間に終わる、本試験だけれども、ある程度リラックスした状態が必要であり、試験的なテクニックを鍛錬するよりも、試験場のその精神的なコントロールが非常に重要でとても難しいです。
一切プランを考える余裕など無い=全く考えられない、というわけではありませんが、ここで普段の鍛錬を活用する事はできます。
今回は敷地が縦36mで出てきたので、縦は間違いなく7m×3と確信できました。ここでは迷いませんでした。
事務室の設置位置については、実は日建は事務室の位置が今回の肝になるという情報を事前に得てました。
これは恐らく**校だけではなく、日建の共通として、最後に配られたプリントの中に、事務室が何個あるか、受付があるかないか、受付がコーナー的なのか事務室にあるのかは、きちんと確認する事という重要項目に入ってました。
まさに本試験ではこれが的中したと言えます。
また、日建の課題の中で、事務室を2階や3階に設置する解答例が出てきました。その場合は指定がなくても受付を1階に置く場合、受付を置かない場合と2パターン学習していました。
なので恐らく日建の学生は総合の学生に比べて、事務室を1階に置いて受付が被ってしまう事がおかしいと考え、事務室を2階より上に持っていくのにはさほど抵抗はなかったと思います。
日建の問題は模試も含めて至ってオーソドックス(保育所が1階、児童子育てが2,3階)で簡単でしたが、今年度に限っては、こうゆう地味な言い回しの表現をとにかくチマチマ練習してました。
私は今年度は、日建の後期課題、総合の後期課題全部解きました。
全部解いたうえで、両学校の問題傾向を分析しますと、
総合の問題では極めて特殊な問題を様々にこなしているのが特徴です。
日建になくて総合の課題にあったものを取り上げますと、
・総合では9mスパンの解答例がある(日建は全て6m×7mの解答例しか存在しません)
・指定されて保育所、屋外遊技場を2階をメインに置く問題(日建では保育所は必ず1階がメイン)
・巨大な共用部が1階を圧迫し、1,2階に保育所を階別ゾーニング(日建では共用部はせいぜい小面積のカフェ程度)
・問題表現として、共用部の中に子育て部門を置く事で、子育て部門が1階に配置するゾーニング
・時間指定によるゾーニング(日建では時間指定の問題はなし)
となります。
一方日建の課題の重点の傾向は何かと言いますと、
・保育所と児童館子育て支援部門が一元管理なのか、二元管理なのかで建物内を連結するかどうかの判断力の鍛錬。
問題の言い回しによる判断の鍛錬。それによって屋外階段が合計3つか4つかも決まる。
この管理区分についてはかなり厳重にやっていました。(総合ではほとんどの問題が一元管理で、重要視が薄い)
因みに日建の直前課題などではほとんどが二元管理。
結果的には本試験は恐らく一元管理の問題で、ここでは日建、総合の優劣はさほどないように思います。
・事務室の個数、カウンターの有無、設置位置の判断の鍛錬。
・敷地の大きさによるコマ割りの判断。敷地が48m×36m以上だと余裕がある。敷地が46m×33mとかだと、もうパンパンになって会場は大混乱状態になる。などといった敷地の大きさによるコマ割の分析。
この学習はかなり役に立ちました。
・屋外遊技場の指定面積によるコマ割りの判断。
今年度は南面に屋外遊技場があるので、縦は基本3列なのですが、3列で終わりなのか、4列にして2コマだけポコッと南面に出るのか、その判断を屋外遊技場の面積で判断しろという訓練がありました。
この学習も役立ちました。
総合の課題がゾーニングパターンに重きを置いてる一方、
日建はゾーニングはオーソドックスなものしか取り上げず、管理区分、敷地面積の大小、事務室の指定要件などのチマチマした所のパターンに重きを置いているように感じられました。
私は今年度両課題を解きながら、こんなにも学校で出題傾向が違うのかと、かなり混乱状態の時期もありました。
最終的には日建に重きを置き、日建の出題パターンを把握するために日建の問題は2回解き、エスキスと作図しました。
これがかなり効果があり、やはり復習ありきだな、出題パターンを分析すべきと思いました。
ただ、日建の課題を重点的に復習しながらも、本試験で総合寄りの問題が出た時点でアウトになると思っていました。
もし本試験で共用部に子育て支援部門がきたり、保育所が2階指定だったりしたら、確実に総合が有利になると思っていました。
過去、本試験でペデストリアンデッキが出たり、既存部保存などの、学習の根底を覆す問題が出たこともあるので、総合はそれをかなり警戒していたのだと思います。
私も、本試験はどんな過激な問題がくるかなんて解らないと思い、やはり総合の問題は一通りは全て解く事にしました。
特に一番警戒していたのは時間指定問題でした。総合では3個くらい出てたので。
本試験の蓋をあけてみれば、極めてオーソドックスな問題で、今年度は日建寄りの出題傾向でした。
因みにこの私なりの分析は、記述に関してはさておきの分析です。
去年も日建寄りの傾向だったので、私の中では、出題傾向は日建の方が捕えていると思っています。
ただ、過去日建が大きくはずし、総合が当たった年もあったそうですね。
以上が私が今年度学習した傾向対策であり、やはり相当苦労しました。
本当に並々ならぬ鍛錬が必要な資格試験でありますね。
今年度落ちたら、来年はもうどんな学習をしたらよいか、、、悩むところではあります。
本試験から一カ月弱が経ちましたが、落ちた場合の来年再度臨む覚悟もできつつあります。
私の添削結果ですが、深井さんより作図に関してはA評価が頂けて少しほっとしたのが正直な感想です。
手堅い図面とおっしゃってくださりましたが、自分でもある程度そのように認識していまして、図面を採点する側からもそう捉えてもらえたらありがたい事です。
記述は弱かったです。
今年度の私の失敗は、記述に1時間半時間がとられた事でした。記述もけっこう暗記や訓練しましたが、記述のびっくり問題にやはり相当びっくりしてしまって、さすがに解らないところが多すぎて相当混乱しました。
去年の失敗を踏まえて、エスキスはかなり割り切ってきっちり2時間で終えたのに、まさかの記述でこんなにてこずるとは、、、という感じで、30分遅れで作図をスタートしました。
最後のチェック時間は必ず必要と思って、かなりの猛スピードのフリーハンドで描きました。
最後のチェック時間は7分ぐらい確保でき、ギリギリで見直しできました。かなりギリギリで、もっと確実にゆっくりチェックすべきです。
最後のチェック時間は10分はやはり確保しなければならないと思います。
記述に関してはチェックできてません。
チェック時間は20分を想定していたので、やはりその20分があったら色々なところを修正して、プラン的なゾーニングは修復不可能ですが、図面的には100%確実なものにはできたと思います。
もし来年臨むとしたら、訓練すべきはやはりその時間管理に限ると思います。
**に戻ってから、一つ大きな設計がありまして、今はそちらを徹夜しながら仕事に没頭している日々です。
やはりなかなか辛い試験でしたので、あまり試験を思い返したくなくて、その後の資格学校が出す本試験の解答例や、ネットが出す解答例などはざっくりとしか見ていません。その後の分析はあまりしていません。
でも、**さんからラインでいっぱい情報がきますし、**さんとの話題は1級の試験に尽きるので、1級に関する話は今でもたくさんしていますが笑
**さんから深井さんの話もよく聞いています。
A2の作図解答例を**さんに手伝ってもらうかもしれないんですね。
取り合えず今は、私も**さんも合格し、深井さんの来年の添削指導の仕事も順調にいく事を願っています。
私の手元にある日建などの資料、持っていても使い物にはならないので、もし何か必要があれば遠慮なくおっしゃって下さい。
私も**さんと同じく、深井さんに色々な形でできる限りご協力できたらと思いますので。
それでは、最近風邪が流行っていますのでお体にはお気をつけて。
** ****
以上
平成28年度 1級建築士設計製図試験対策 添削通信講座 | ![]() |
子ども・子育て支援センター
(保育所、児童館・子育て支援施設)
要求図書
●1階平面図兼配置図(縮尺1/200)
●2階平面図(縮尺1/200)
●3階平面図(縮尺1/200)
●断面図(縮尺1/200)
●面積表
●計画の要点等
(注1)パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画
(注2)地盤条件を考慮した基礎構造の計画
(注3)天井の高い居室における天井等落下防止対策の考え方
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平成26 温浴施設のある「道の駅」
平成25 大学のセミナーハウス
平成24 地域図書館
平成23 介護老人保健施設
平成22 小都市に建つ美術館
平成21 貸事務所ビル
平成20 ビジネスホテルとフィットネスクラブからなる複合施設
平成19 子育て支援施設のあるコミュニティセンター (私が総合資格の講師での最終課題)
平成18 市街地に建つ診療所等のある集合住宅
平成17 防災学習のできるコミュニティ施設
平成16 宿泊機能のある「ものつくり」体験施設
平成15 保育所のある複合施設
平成14 屋内プールのあるコミュニティ施設
平成13 集合住宅と店舗からなる複合施設(3階建)
平成12 世代間の交流ができるコミュニティセンター
平成11 高齢者施設を併設した集合住宅 (私が総合資格の講師を始めたときの課題)
平成10 多目的ホールのある事務所ビル
平成9 緑豊かな吹抜け空間のある地域図書館
平成8 景勝地に建つ研修所
平成7 市街地に建つコミュニティセンター
平成6 地方都市に建つ美術館
平成5 メゾネット住戸のある集合住宅
平成4 アトリウムと小ホールをもつ地域図書館
平成3 シティホテル
平成2 地方公共団体の庁舎
平成1 小ホールをもつ児童センター
昭和63 リゾートホテル
昭和62 店舗などの施設のある市街地共同住宅
昭和61 集会施設をもつ郷土資料館
昭和60 研修施設 (私が合格した課題)
昭和59 健康づくりのための屋内運動施設 (私が不合格になった課題)
昭和58 居住施設
昭和57 商業施設
昭和56 海岸の景勝地に建つ保養所
昭和55 小ホール(約200席)、展示場、中庭よりなる文化施設
昭和54 地方都市に建つレストランつき中規模事務所
昭和53 幼稚園
昭和52 屋外プールをもつ小規模の体育館
昭和51 市役所出張所をもつ地区センター
昭和50 地方都市に建つ郷土資料館
昭和49 市街地周辺の宿泊施設をもつ小研修所
昭和48 集合施設をもつ市立図書館分館
昭和47 保育所(乳児室をもつ)のある市街地の共同住宅
昭和46 市街地に建つ従業員寄宿舎
昭和45 パーキングスペースをもつ市街地高層共同住宅
昭和44 救急施設を持つ診療所
昭和43 公民館
昭和42 従業員のための保養所
昭和41 市街地に建つ店舗付共同住宅
昭和40 単身者共同宿舎
昭和39 銀行支店をもつ貸事務所
昭和38 2階建て小図書館
昭和37 高層貸事務所
昭和36 景勝地に建つ青少年宿泊施設
今年の課題は果たして・・・・・・・
H27 1級建築士製図試験の所感
*標準解答例考察
標準解答例の2案から分析するそのポイントは
ずばり
設計条件の「床面積の合計は、2600㎡から3100㎡以下」の上限3100㎡にいかに近づける計画ができるかである。
出題された課題は、下限である2600㎡から2700㎡でもまとまってしまう課題でもある。(日建学院参考図を見て)
ということで、受験生の回答の延べ床面積の分布を調査をしてみる価値はある。当方が指導した受講生のほとんどは、2900㎡が上限である。この床面積では、屋上庭園を北側に配置した時、日照および西側の公園の配慮が難しいのである。1階および2階の面積を目一杯とることで、空間の余裕が生まれるのである。建蔽率限度90%を生かすピロティ計画も有効に空間を構成できるポイントである。
標準解答例の①が3005㎡、②が2910㎡この規模で計画できるかで、屋上庭園周りの余裕ができ諸々の減点項目になるであろう項目が消去できるのである。面積100㎡に拘ってしまうと計画および建物スケール感がなくなってしまうのである。
それと、例年出題される吹き抜け空間の立体構成は、言うまでもなく重要なポイントである。今回はエントランスホールに求められているので、採光の取り方は考えるところである。しかし、受験生にとって標準解答例のような立体構成を考えるのは、限られた試験時間では無理であると思われる。
もう試験に必要な最低限減点されない図面を求められているのではなく、積極的な設計計画が求められているという印象はぬぐい去ることができない。
それと、屋上庭園の設置階違反は、失格でしょう。2階の屋上庭園で合格している人がいるらしいけど、それは無いでしょう。
* 今年度計画の要点等の出題用語「目標耐震性能」記述例
構造計画出題
<!--[if !supportLists]-->① <!--[endif]-->建築物に設定した目標耐震性能(地震力の程度と建築物の状態)
解答例
免震構造を採用しその目標を特級と定め、建築物の状態としては巨大地震に対して軽微な被害を想定した。
<!--[if !supportLists]-->② <!--[endif]-->建築物に設定した目標耐震性能を達成するために、上部構造の構造種別、架構形式、スパン割及び主要な部材の断面寸法について考慮したこと。
解答例
免震装置への荷重伝達に適した鉄筋コンクリート造の純ラーメン架構形式を採用した。
スパン割については、7m×8mの均等グリッドで対応し平面バランスを重視した建物形状を意識した。また、断面寸法は一般の耐震構造に比べて小さくし、柱700×700mm、大梁500×700mmとした。
<!--[if !supportLists]-->③ <!--[endif]-->建築物に設定した目標耐震性能を達成するために、免震層(免震材料の種類と配置の考え方、外周部のクリアランス、エキスパンションジョイント等)について考慮したこと。
解答例
各柱直下に天然ゴム系積層ゴム支承と梁下に鋼材ダンパーを配置し、建物の免震変位巾を400mm程度と想定し600mmのクリアランスを確保した。そして、エキスパンションジョイントは、段差を生じない金物を用い対応した。
毎日の質問対応は午前0時ごろまでしていますので、気楽に仕事から帰って遅い時間帯でもしてください。
「車寄せ」普通に考えて、送迎車とくれば、考えられるその他の施設です。庇・キャノピーも当然要求されるでしょう。日建学院の市販本課題は、本試験を見据えて要求されています。内容も免震構造についての説明もしっかりされています。かたや、総合資格の問題は参考問題についてはH23年の本課題を意識しての車寄せと「歩道の切り開きき」2ヵ所で通り抜けとなっていますが、以後の課題およびL1・L2課題は車寄せの「く」の字も出てきません。あくまで、歩道の切り開き1ヵ所を堅持しています。「乗降スペース」という名称でごまかしています。これからのオリジナル課題を見ていきたいと思います。それと、市販本が陳腐すぎる。独学の人はどうでも良いというようなどうしょうもないレベルの本です。それと、もう10年以上前からのファーストイメージ・セカンドイメージなんていってエスキスをやらせるのは止めましょう。資料過多で本試験に沿いません。本社のある新宿校には400人程度の受講生がいると聞いて驚いています。9000人の製図受験者の5000人程度が総合資格の受講生であれば、車寄せの通り抜けができていなくても、失格でない限り減点で済むから表には出てこないといことかもしれません。
総合資格の参考課題添削依頼受けました。方位が傾いています。住戸の向きは公園・道路を挟んだ集合住宅の向きでL字ではないでしょうか。日照・採光・通風OKになります。車寄せ計画は広い方の道路から狭い道路に抜ける動線でT字路角が駐車スペースで歩道寄り5M以内の出入り口不可もクリア、狭い道路は歩道付でないので切り開き自由といったところでしょうか?
学科製図COMの公開課題、添削しています。自身の着眼点で解きました。たぶん、エントランスホール2の吹抜け空間がポイントだと思います。デイサービス部門の2階と集合住宅部門のアクセスは必要ないのでクローズドかなと思います。デイサービス部門の2方向避難の階段で考えない方が良いと思います。
ウォッチされている方も多いので、一言ご案内致します。大手資格学校の市販本も発売されています。私もアマゾンで1冊購入して今週には手元に届くと思います。購入する皆さんは課題にチャレンジしてから解答例を見ると思いますが、やはり客観的に添削してもらわないと、判断基準に照らせないと思います。そこで、この商品の意味があります。資格学校の講師は統一した学校から配布されるチェックリストに基づいて減点法で採点します。しかし、その採点基準から外れても合格していく人は現実にいるわけで、ここが試験元の裁量になるわけです。私は、課題文を見ながら、建物として成立し実際に作図されたものが法規的な部分を含め実際に建てられるかという観点で添削しています。もちろん資格学校で講師をしていた経験も踏まえ資格学校ではどこを減点にするか分かった上で評価を致します。今年は、市販本の解答例については、解答のポイント等赤入れをして、添削図面とともに送ろうかとも思います。まずは、課題文と作図図面をPDFにして送って下さい。
今年の課題資格学校は、呪縛の課題です。「歩道の切り開きは原則1か所」講師の採点基準です。その昔は、サ-ビス用駐車場でも串刺し駐車は減点対象でした。H23の介護老人保健施設の本試験課題についても「車寄せ」が要求されてくるとされたのて、この原則が受講生を苦しめました。標準回答例を見れば、歩道の切り開き2か所でスムーズに車寄せまで乗り付けて、利用者駐車場の計画はなんてことない納まりでした。直角方向にある2方向道路であれば、何とか誤魔化せます。しかし、表裏の2方向道路ならば通り抜けしかありません。H22の本試験課題がそれで、速報の解答例を出したところがありましたが、何とも苦しい解答例でした。実際そのような回答をして合格した受験生も多数でしたが、メイン道路の歩道の切り開き2か所で対応した方が自然です。たとえ減点されても合格の確率は高くなります。1つの減点項目にこだわると、「木を見て森を見ず」ということになります。あなたは、資格学校のいうこと・講師のいうことを100%信じることができますか?
この試験の難しさは、問題ばかりでなく合格基準がはっきりしていないうえに、合格発表が製図試験の2~3週間前だということです。言えることは、製図受験者数を1万人を超えさせないために、基準点を変動させるということです。受験生の気持ちをモヤモヤさせる原因です。そこで、基準点の90点周辺の方は、この添削指導を利用された方が良いと思います。特に今回製図初めての人お勧めです。TACが言っているではないですか。少ない課題でも合格していますよと。要は1課題1課題しっかりとした取組みをしてエスキス能力を磨くことが肝要です。1課題を2回いや3回解いて作図することで力が付くこともあります。課題数を多くこなして消化不良を起こすよりは、初めてであればエスキス力の足腰を鍛えた方が得策です。
課題については、当方で用意できるものは致します。
当方もこのオークションに添削指導を商品として出品し始めて7年目になります。個人でできることには限界がありますが、少なからずこの試験で、時間や経済的負担で悩んでいる方のお力になりたいと考えています。これからも、合格するためのノウハウをお伝えできればと思います。
H27年度1級建築士設計製図試験対策通信添削講座です。平成26年度においては、当方の通信添削を利用して合格された方は5名中3名でした。2名の方は平成25年度からの利用でしたが、大手資格学校に通わず費用負担は相当軽減されました。しっかりとした情報収集したうえでの添削指導が功を奏しました。どのような課題でも1課題3000円で課題発表までの間添削指導致します。添削のやり取りはPDF対応でいたします。その間相談・質問等をお受けいたします。 5課題まとめてのお申込みは、1課題2500円(500円割引き)の12500円とさせていただきます。 2月になりましたのでそろそろ準備をという時期になりました。 資格取得の受験勉強形態もネット環境の進化で変化しつつありますが、ことこの製図試験には、対面指導の効果を見逃すにはいられません。できれば個々の面談指導を通して弱点克服をしたいものです。関東近郊であれば当方その用意はありますので、お問い合わせください。私自身の手で1つ1つ添削していますので、より密度の濃い指導ができると自負しています。
(2015年3月16日)お申込み3名となっています。試験直前指導時は添削が重なり8名程度が限界と思いますので人数的にはそこらへんを目標設定にしています。
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H26.10.6 添削枚数も80課題を超えました。あと、試験までの数日でさらに増えそうです。 今回、複数課題をこなしている通信添削生は、5人の方がいます。それぞれ皆タイプが異なる面々の方です。日を追うごとに試験合格に近づいている実感を感じています。ここで重要なのは、それぞれの状況に応じて大手資格学校に通わなくても、情報を集めながら合格できると言うことを実証することです。手段は選ばず合格できればそれでよいのです。
H26.8.22 ただ今添削生6名 現在添削受講生は6名です。今年はいつになく添削図面の数が伸びています。私自身も添削課題が大手資格学校ばかりでなくバラエティーに富んでいるので、色々な角度から分析しています。その例の一つで、課題を解いたものを3次元パースで図面化し作成しました。
9/1(火) 只今、通信添削を希望の方10名を指導しています。オークションを通じての依頼形態です。北は北海道・南は沖縄の方です。資格学校が近くにない、金銭的に通いたくても通えない等の理由からです。何となく手ごたえを感じ、もう少し積極的な営業展開をしていきたいと思います。基本は受講者に喜ばれるニーズの把握です。まずは、価格と安心できる合格へのシステム造りだと思います。もし、人数が100人単位になれば、ひとりでは対応できないので良き理解者を探す段になります。先日、総合資格で一緒だった元講師仲間に意見・感想を聞いたところ、いいじゃないという言葉をもらったので、膨らませていこうと思います。
7/5 (日) 本日は2級建築士の学科の試験日でした。受験生の皆さんお疲れ様でした。 地元群馬県の試験会場、前橋工業高等学校の正門前で製図講座の案内のチラシ配りを試みました。アルバイトを1人頼んだのですが、キャンセルされ私1人で慣れないながら手渡し致しました。なかなか受け取ってもらえず少々大変でした。チラシは100枚ほど渡すことが出来ましたが、その反応を見たいと思います。そして、そこで総合資格学院前橋校の営業課長さんのT課長さんに2年ぶりに会い、「どうしたのですか?」と聞かれ「営業です。」と答えたのですが、けげんな顔をされました。その後快く話しをして頂き総合資格の営業の人にも良い人がいることをここで書いておきたいと思います。 とりあえず、7月11日(土)に説明会および導入講座を開催致しますので、そのとき様々な情報・アドバイスを致します。4~5人程度来て頂ければ本日の成果が出たと思いますので、是非足を運んで下さい。よろしくお願い致します。
大手資格学校のノウハウは私の頭に入っています。 情報・教材・課題には事欠くことはありません。 取引または私の周りの建築関係の人から、資格学校はお金が掛かりすぎるので教えてもらえませんか?ということを言われます。確かに資格予備校と言われるところに行くと、学科・製図で60~70万円は取られると思います。受かれば安いと思えるのですが、落ちるとその次が続かないようです。 そこで、アドバイスをしてやるのですが、それでも2級建築士だったら、合格します。昨年2人製図を見てやりましたら、無事2人ともめでたく合格致しました。その一人は学科からでしたが、資格学校のテキストを入手してやってアドバイスしました。 独学でも、筋道さえつけてやれば、2級であれば合格します。
お申込みが予定人数に達しましたら、日程・会場をお知らせすることに致します。予定の実施日については、土日を考えています。お問い合わせはメールにてお願いいたします。
H25.5.30 2年ぶりに、キッズIT教室を開催します。地元の公民館で、7月24日~26日の3日間小学生対象に教えます。
このボランティアをやる、密かな私の目的があります。それは、子どもたちの潜在意識の 中に、建築に対する職業意識のDNAを埋め込むことです。別に学校の勉強がオールマ イティーにできなくても、ある部分得意な分野があれば、世の中でやりがいのある自分の 仕事が見つけ出せるということを刷り込むきっかけとなればと思っています。それと同時 に夢と希望がある職業というのを発信することです。(次回に続く)
H23 年度開催事業 桐生市PTA連絡協議会の後援事業として開講致します。小学生高学年から高校・一般 までの人を対象と致します。
今の教育を考えるとき、小学校・中学校・高等学校の教え方は「できるようにする」こと ばかりで子どもたちを楽しませることを忘れています。確かに自分もそうだったように 勉強ができれば、面白くなる。しかし、そこには次にその知識がどう活かされるのかを 教えてくれないし、先生も先生という職業は判るけれど、そのほかの職業については判 らない。そしてそれは、受験競争には関係ないから教える必要もない。しかし、社会へ 出たとき、納得した自分選び・仕事選びは、楽しくやりがいを感じなければ長続きはし ないだろう。そこを探るべくこの塾があります。鉄は熱い内に打て・・・・・そこで、この建 築・情報IT塾は、未来の街を支える腕の良い信頼される技術者を卵から育てることを コンセプトにしています。使用予定テキスト等を検討しています。
H22.10.30 生涯学習塾 建築・情報IT塾の企画案を(財団法人)建築技術者普及センターに助成申請 致しました。いち個人の思いを理解してくれた方とグループを組織し、申請の運びとなりまし た。グループの名称は、「ぐんま未来創造塾」と銘々致しました。賛同して下さる方を広く募集 し、いち地域のみならず広い地域でこの企画が実施される事を目標にしたく思います。是非、 お問い合わせ下さい。
H22.11.18 講座は1月より3月の3ヶ月間で15回ほど予定しています。年齢グループ別に3グループ に分けて1クール5回を考えています。小学生はお絵かきまたはデザイン画をCADで作 成、中学生は数学の基礎知識を応用した図学をCADで学ぶ、高校生は数学・物理の基 礎知識を応用した建築知識うを学びながら建物模型を作成、と言うようなカリキュラムを 予定しています。大人も楽しめる講座にしますので、保護者・一般社会人の受講もOKで す。それと公開講座で、私がお世話になっている大学の研究室の先生をお招きし、建築 のお話しと大学について講演して頂く予定です。
H22.12.3 地区の子ども会育成会の忘年会がありました。そこで、会長に「キッズくらぶ」の話をしま して、育成会の推薦・後援を是非にと頼みました。快く賛同して頂き、地区の子どもたち に投げ掛けてみようと思います。スポーツばかりが地区の子どもたちの熱中するもので はないとアピールしようと思います。明日は群馬県の工業高校の建築展が桐生で開催さ れるので、見学しそこで、校長先生・担任の先生が居れば、話しをと思います。
H22.12.4 県内の工業高校4校の建築展に行ってきました。普段の成果を発表する場で、日頃の努 力の作品が展示されその一生懸命さが伝わってきました。先生と思われる方がいました ので、進路・就職先等いかがですか?とお尋ねしたところ、大学への進学も4割、専門学 校が何人かであとの生徒も就職先が9割ほどもう決まっているそうです。以外にも世間の 就職難ということからは、良い意味でかけ離れた状況のようです。作品の中にはキラリと 光るセンスのある生徒もいました。(あくまで私の主観です)ただ、手描き図面とパース表 現なので、両方が上手いというのは難しい。自分も着色パースは苦手でしたので、折角 図面の構想・作図が引き付けるものがあるのにパースがイマイチでその印象度にかけて しまうのが勿体無い。こういうときこそ、3Dマイホームデザイナーのようなプレゼンソフト の出番ですよね。CADはJWCADを少々教えている程度ということですが、先々 VectorWoksを取り入れるようなことも先生が言っておられました。何はともわれ、もうち ょっと高校生に建築の面白み・楽しさを教えられる予感はしました。
H22.12.16 (財)建築技術者普及センターへの助成申請は不採用となりました。残念です・・・・申請 団体のあり方・内容等に不採用の要因があると思いますが、人集め告知方法・会場・テ キスト等にお金がかかることも事実ですから、今後スポンサーなどをあたりたいと思いま す。
H22.12.28 地域の生涯学習委員会と言う組織があるのですが、そこの委員をしています。
H23.2.23 ちょっと準備の段階で遅れていました、「建築塾 キッズ 教室」を4月から5月にかけて の毎週日曜日に開催する運びになりました。会場は桐生市民文化会館4F会議研修室 です。詳しい内容については、告知案内でお知らせ致します。
受講生の声 |
奈良県在住(男性) ごぶさたしております。本日「合格」を確認しました。ありがとうございます。深井さんのサポートで、とても力になりました。また、支えてくれた友人達がいなかったら合格できていたとは思いません。なにか、今後もご縁がありましたら、よろしくお願いします。何はともあれ一安心です。。ありがとうございました。
沖縄県在住 (女性) お久しぶりです。 本年度の二級建築士試験の製図添削をお願いしていた**です。その節はお世話になりました。お蔭様で、無事合格することが出来ました。(正直、駄目だろうと思っていました。)実技経験もなく、建築から数年はなれているブランクがあるのに合格できたのは、深井様の丁寧な添削、指導のお陰です。心から感謝しております。これからは、この資格を活かせるように精進していきます。 深井様の今後のご発展をお祈りいたします。本当にありがとうございました。
埼玉在住 1級通信添削受講生 大変お世話になっております。 試験を無事終え、先日学校に復元図をもっていきました。A判定を頂きましたが、講師の方は「ぎりぎり何とかA判定の範疇。合否は本当に紙一重」というニュアンスでした。 僕自身の感想も同じで、受かっていても落ちていてもおかしくない。と感じています。 ですが、良い意味でも悪い意味でも、自分の実力は出せたかなとも思っています。 思うように課題数をこなせず、深井先生には数課題しか指導をお願いできませんでしたが、貴重な数課題だったと思っています。本当にありがとうございました。 PS・これで12月に良い報告ができれば最高なのですが・・・。
奈良在住 1級通信添削生 まず最初に、短い間でしたが図面の添削をしていただきありがとうございました。本試験では、深井さんに指摘された一発失格にはならなかったという事で、第一段階はクリアできました。 ただ、思った以上に新制度に惑わされ、いくつかのミスをしてしまっている状況です。合格発表まで2ヶ月もありますが、ミスした事は受け止めながら、発表の日を待ちたいと思います。
雑感 建築資格取得・建築士について |
まず、資格取得は職業教育の一線上にあります。何はともわれ資格をとらないことには、自分で仕事に勝負はできません。しかし、その資格取得が今、建築業界のみではないと思いますが、大きな負担となっています。それは、経済的にも時間的にも受験生に過度なプレッシャーを与えています。独学による取得は100パーセントとは言いませんが、不可能です。そこで、資格学校に通うとなるとスムーズに一発で合格すれば、60~70万円で済みますが、2・3度落ちて(これが普通)資格学校に通い続ければ、悠に150~200万円かかってしまいます。年に1度の試験,受かるまで平均6~7年歳月を費やすといったところで、年齢的にも仕事にも、家庭的にも一番頑張らねばならない時期をある意味犠牲にします。
そんなことを見透かしてか、資格学校は文句が言えない受講生の気持ちを逆なでするかのように、受かる人数が減れば、受講する人数も減る。そして入って来るお金が減ると採算が合わないので、講座を増やし受講料を値上げしています。果ては講師の給料までを歩合制・時給アップを餌に合格率の良しあしで差をつけて、自分たちの都合の良い契約でお茶を濁しています。出て行くお金を必要最小限にする。これは会社としては当然のことかもしれないですが・・・・・
実を言うと私も、22年前N学院に行き、製図コースを2年受け合格しました。その当時で20万円×2回の40万円程度かかった記憶があります。それはそれで良かったと思いますが、1級をとって現在があるのだから安いものです。また、今まで講師を9年間やって元を十分とったと言えます。その当時と金銭価値が違うにしても、3倍は無いような気がする。会社がどれだけ儲けているのか?「私が行っていた総合資格学院は本社を新宿の高層ビルの一画に構え,一流企業と言わんばかりです。そこは2ちゃんねるの書込みを見る限り、社員の定着率が低い金儲け主義に奔るワンマン経営に見えます」
世の中、教育にかかるお金はある意味聖域で誰も高いだのという文句は出なかった。しかし、昨今は行政の世界でも財政困難であれば、教育についての予算はカットされる時代になりました。教育ビジネスも同様により高いサービスを提供する方向で考えなければならない時代です。私が行っている専門学校(技能建築系)も世の中のニーズによって学科・コースを替えて行きながら、学生を集めています。
しかし、その対価がより満足度の高いものであるかどうかは、会社が決めることでは無いと思います。建築資格予備校は大手2社の市場支配で選択肢があまりありません。 最近ネットを通しての学科製図comという今までの常識に一石を投じ、受験生に認められる存在になりつつある?選択肢も出てきました。結構そこを受講する人も多いようです。
そこで、私自身が思うのは、取りたい資格・やりたい仕事・必要なスキルといった一連の流れで教えられないかということです。これが私が考える建築教育ビジネスモデルです。昔の私の経験から、N学院の営業手法を参考にしたい。1級建築士を取ったら 次は宅建あるいは土地家屋調査士講座そして建築実務講座合わせて書籍類といった具合に商品構成がつながっていました。私の場合60万円位注ぎ込んだ。考えて見れば、私も100万円以上日建学院に払っている訳だ。はたまた、親父さんが工務店をやっていれば、その当時ハード・ソフトあわせて3~400万円はくだらないであろう建築専用CADを導入するはめになるコースです。しかし残念ながら そのCADは埃をかぶり使われないまま無駄になってるケースがほとんどであることを付け加えておきます。
これをヒントに、地域密着型「工務店が生き残っていくのための工務店の2・3代目の経営・実践営業コンサル」を考えています。その1つの最初の位置付けが建築士資格取得の講座です。
とにかく、総合的にリーズナブルな価格設定で、資格取得から営業・建築実務まで学べるシステムで指導することがベストな建築実務教育と強く感じます。